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法体制 : 【声明】アキヒト・米長の「園遊会」発言を許すな!
投稿者: daikos 投稿日時: 2004-11-7 23:51:56 (3129 ヒット)

【声明】アキヒト・米長の「園遊会」発言を許すな!
10月28日に開かれた秋の「園遊会」において、天皇アキヒトと東京都教育委員・米長邦雄とのあいだで、「日の丸・君が代」をめぐって、次のようなやりとりがあった。
 米長「日本中の学校で国旗を掲げ国歌を斉唱させるのが私の仕事であります。頑張っております」
 アキヒト「あれですね、強制になるということでないことが望ましいと思います」
 米長「もちろんそうです。すばらしいお言葉ありがとうございます」
 このやりとりは、醜悪の極みというべきものである。


(「続き」につづく)

なりふりかまわぬ強権的な態度で「日の丸・君が代」を学校現場に強制し、その押しつけに抵抗する教職員に処分を加える東京都教育委員会。その一員としての米長は、東京という地域では足りずに、日本中の学校に「国旗国歌」を強制しようというのだ。そして、それを受けたアキヒトの発言も、直後に出された宮内庁や文科相の「解説」を待つまでもなく、「強制」という手法に「疑念」を示しているにすぎない。アキヒトの発言内容は、「喜んで自発的に掲揚したり斉唱したりする」ことが「望ましい」ということに尽きる。

あらためて確認するまでもなく、「日の丸・君が代」は天皇制国家日本を象徴する旗であり歌である。それはかつて侵略と戦争のシンボルであっただけでなく、現在に至るまで、国家や右翼勢力によってもたらされる強権と暴力、テロのシンボルとしてたち現れてきたのだ。天皇制の存在こそが、「日の丸・君が代」強制の原動力である。そうしたこととまるで無縁のような顔をして、「日の丸・君が代」の強制を「懸念」してみせる。それはきわめて欺瞞的であり、「内面支配」の完成を要求している点でも、米長とは別個の、悪質な政治的機能を果たす発言である。

 このやりとりを、都教委の強圧的な姿勢を天皇が「たしなめた」という文脈で理解し、アキヒトの発言を賛美する言説が出てきている。とくに、「日の丸・君が代」の強制に心を痛める人たちの中から、このアキヒトの発言を使って都教委批判ができないかとする意見が、ごく一部であれ出てきたことを見過ごすことはできない。「使えるものは使う」という「戦術」であれなんであれ、天皇の「権威」を前提とする発想を、私たちは認めるわけにはいかない。

 そもそも、天皇の政治的関与については憲法上許されていないはずだが、それはつねになし崩しにされてきた。「皇室外交」や国体など天皇行事への出席といった儀礼的な側面の拡大にとどまらず、このかん、きわめて生々しい政治的な発言を、「私的」な顔を見せつつ繰り返し発しているのである。

 アキヒトは1989年、「国民とともに日本国憲法を守り」という「護憲宣言」を発して天皇の地位についた。当時、改憲派や右派勢力はこの発言に「ショック」をうけ、それまで天皇制に批判的だった人びとの間で、少なからず好意的な反応が示された。だが、現実はどうか。今年、来日中のチェイニー米副大統領に対して、アキヒトが「自衛隊は人道復興援助のためにイラクに行っている」と語って、小泉の「平和」を掲げた戦争政策を追認し支持してみせたように、「護憲」「平和」というアキヒトの演出は、戦争国家の現実を覆い隠し、改憲へ向かってはずみをつける方向にしか機能していないではないか。言うまでもなく、こうした政治的発言自体が、天皇の政治的権能を拡大していくものにほかならない。

 われわれは、天皇制と「日の丸・君が代」それ自体に反対していく立場から、今回のアキヒト・米長の発言を弾劾する。

 2004年11月4日
反天皇制運動連絡会

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