8.15行動(靖国デモ)に対する右翼による襲撃・テロを許さな い!
〜抗議とカンパの要請〜
2009年8月15日、私たち「アキヒト天皇制 20年=『戦争国家で安心安全』を問う8.15行動」は、文京区内で 集会を持ったあと、夕方から神保町、九段下にかけてデモ行進をおこ なった。
今年も8月15日には、武道館で、天皇出席のもと「全国 戦没者追悼式」がおこなわれ、また、多くの議員や閣僚が靖国神社を参 拝した。それらは、戦争の死者の「追悼」をとおして、「国のための 死」を賛美し顕彰する行為にほかならず、同時に現在の「戦争」の死を 肯定する行為である。私たちは毎年、反天皇制運動の実行委員会を組 み、この日、この地域を中心に作り出される「慰霊空間」に、「否」の 声を突きつけていく行動として、デモに取り組んできた。
今年、その私たちのデモは、例年を越える規模での右翼による妨害 と、暴力的なテロに直面した。
九段下に向かう靖国通りでは、右翼の波状的なデモ隊への攻撃が続 き、九段下を越えたところでは、在特会など「行動する保守」を自称す る連中を中心に、既成右翼や、やじ馬右翼も含めて動員された大量の右 翼が「日の丸」を掲げて結集し、差別排外主義的な言辞を吐きながらデ モ隊を攻撃し、その一部は背後からデモ隊にしつこくつきまとい、さま ざまな暴力行為を続けた。
かれらは、この一連の行動をもって、「反日左翼のデモを粉砕した」 などと豪語している。さらには、私たちがデモを途中で打ち切ったなど というデマ宣伝もしている。だが、私たちは、そういった右翼の攻撃 や、右翼を理由にもっぱら私たちへの規制にのみ専念する警察権力の介 入をはねのけ、予定通りデモを最後まで貫徹し、彼らに対するシュプレ ヒコールを上げて解散していったことをあらためて確認しておきたい。
しかし、この過程で、突入してきた右翼によって、数名の参加者が負 傷させられた。とくに、解散して駅に向かって移動していたデモ参加者 に対して数名の右翼が襲いかかり、最長で全治三週間という、流血を伴 う怪我人が出た。
自分たちの意に沿わない意志を表明して歩いているというだけの理由 で、そのデモを暴力的につぶそうとする行為、これはまぎれもなく右翼 による襲撃=テロである。そのことを許してはならない。
かれらは数日前から私たちのデモの「粉砕」をよびかけ、また、解散 時にデモ隊を襲った右翼は、職業的ともいえる暴力を発揮した。完全に 計画的に準備されたテロ攻撃であるといわねばならない。そして、彼ら は今後も継続してそのような攻撃を続けていくことさえ、公然と宣言し ているのである。
このような右翼の暴力は、侵略神社としての靖国神社を守りたいとい う、彼らの「危機感」に根ざしている。私たちは、右翼テロと不可分で ある靖国空間=「慰霊・追悼」の政治性を撃つ行動を、これからも続け ていくであろう。そして、多くの人とともに、排外主義・天皇主義右翼 によるあらゆる暴力を決して許さないという声を大きくし、彼らを包囲 し、孤立させていかねばならない。
すべての人びとの注目と、引き続いての協力を訴える。
*以下、当日の右翼の主な暴力行為を箇条書きにして示す。
・つきとばしや殴打、背後からの蹴り、目やノドをねらったパンチ。
・帽子の強奪、シャツの破損、メガネなどの破壊。
・ペットボトルやコーン、植え木の投げつけ。
・大きなパペットの破壊、小さなパペットの強奪。
・横断幕の損壊(複数)と強奪。
・写真やビデオの無断撮影。
・事務所前での街宣。事務所のあるビルに入っている店舗の店員を、 実行委メンバーと誤認してつかみかかる。
これら怪我人(病院費用)や物損に対する救援カンパも、あわせて訴 える。
郵便振替口座番号 000110−3−4429
加入者名 ゴメンだ! 共同行動
「8.15行動カンパ」と明記してください。
2009年8月23日
アキヒト天皇制20年=「戦争国家で安心安全」を問う8.15 行動実行委員会
「めでたくないぞ!〈結婚50年〉〈即位20年〉」
--read in, speak out--
〈天皇即位20年奉祝〉に異議あり!え〜かげんにせーよ共同行動主催で、4月11日(土)、開催されました。以下、簡単な報告です。
とても楽しい充実した時間を、出演者、参加者、主催者、ともども共有することに成功した、と思います。こんな集まりならもっとやりたい、と言う沢山の声を聞くこともできました。出演者・参加者のみなさま、ありがとうございました。
土壇場でのトラブルも含め、出演者・スピーカーの方々がもたらした10分間に、参加したほとんどの方が、それぞれに感動し、驚き、面白がり、感じ入り、楽しんで帰られたことと確信しています。
■read in, speak outの “speaker”
池内文平さん[「山谷」制作上映委員会]
大熊 ワタルさん[ミュージシャン]
太田昌国さん[編集者]
K介さん[皇賊新聞]
さっちゃん[立川自衛隊監視テント村・ミュージシャン]
佐藤文明さん[フリーランス・ライター](ご本人の都合により不参加)
辻子 実さん[キリスト者]
根津公子さん[教員]
浜 邦彦さん[早稲田大学教員]
平井 玄さん[地下大学] (順不同)
報告は、共同行動のニュース「anti20」で、ほぼ完全な形で出される予定です。
ニュース「0号」は見本紙として参加者のみなさんにお配りしましたが、1号からは有料となります。16ページだて盛り沢山のニュースになる予定です。購読料は8号分(送料込み)で2000円です。どうぞ、定期購読をお願い致します。
「0号」(8ページ)のコンテンツ
【太田昌国】「1959年」という問題
【野崎六助】セヴンティーンは三度死ぬ
【板垣竜太】「和解」と天皇訪韓:和田春樹氏の「韓国併合100年」論
【呼びかけ団体から】アジア連帯講座
山谷労働者福祉会館活動委員会
【鳥の目・虫の目】伊都子サンの歌(八咫鳥)
「二〇年」と「五〇年」の間(三葉虫)
【共同行動から】北野誉
郵便振替:00180-7-564826
加入者名:天皇即位20年奉祝に異議あり!
え〜かげんにせーよ共同行動
「ニュース定期購読料」と明記の上、お振り込みください。
●翌々日の13日(月)、東京都に要請行動に出かけました。
東京都が予定している「天皇皇后両陛下と東京都」という写真展の中止をもとめ、質問をぶつける「要求書」をもっていきました。
*対応した都の職員は、「わかりません」「感知していません」「しりません」の連発で、閉口しました。
季刊『運動〈経験〉』No. 25を発行しました(2008.4.29)
【象徴天皇制の現在「男性中心主義社会」と天皇の軍隊——「勝ち負け」の問題じゃなくて「生き死に」の問題なのだ(中村ななこ)
【特集】天皇制の軍隊と米軍——〈沖縄〉を軸に
・2.11反「紀元節」集会の記録
北村小夜/刷り込まれる教育、刷り込まれた教育
中原道子/世界で裁かれる「慰安婦」問題
・インタビュー 高里鈴与/性暴力と基地・軍隊——沖縄とグアム(聞き手:天野恵一)
・大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判全面勝訴——検定意見撤回への闘いに向けて(服部良一)
【ロング書評】
・「支配としてのセックス」観から私たちは抜け出すことができるのだろうか?/恵泉女学園大学平和文化研究所編『占領と性——政策・実態・表象』(青山薫)
・「売買春は性奴隷制か労働か」を越えた当事者支援の理念/青山薫著『「セックスワーカー」とは誰か——移住・性労働・人身取引と経験』(水島希)
・〈沖縄経験〉の再発見/天野恵一編『平和をつくる』再読(北野誉)
【インタビュー】上原成信「在京沖縄人(ウチナーンチュ)のある軌跡」(聞き手:天野恵一/中村ななこ)
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【インタビュー】佐藤一「権力にでっち上げられ死刑判決を二度受けた男が追及した真実——松川事件・下山事件をめぐって(聞き手:天野恵一/水島たかし)
【ロング書評】「死者」へのこだわり/吉川勇一著『民衆を信ぜず、民衆を信じる——「ベ平連」から「市民の意見30」へ』(天野恵一)
【コラム】
●北海道から 「軍隊/基地と女性」国際会議を開きます(越田清和)
●沖縄から 基地・軍隊そのものに対する問いの持続を(鳥山淳)
●日の丸・君が代 異端者狩りはつづく(梶川凉子)
●福岡から この二〇年は豊かだったのか vol.3 (竹森真紀)
編集:反天皇制運動連絡会/発行:軌跡社/発売:社会評論社/1200円+税
*書店でもお買い求めいただけます。送料込みで発送もいたします。
声明「改憲=新憲法づくり」のための「皇室典範改正」に反対する
反天皇制運動連絡会
十月二十八日に発表された自民党新憲法草案の「前文」は、こう書きだされている。「日本国民は、自らの意思と決意に基づき、主権者としてここに新しい憲法を制定する。/象徴天皇制は、これを維持する。……」
なんと主権者は「国民」であるが、この「国民」が世襲の身分制である天皇制(「君主制」)を維持するとトップで宣言しているのだ。
これが、この新憲法(案)の原則なのである。主権在民の民主主義は、あらかじめ天皇制によって破壊されたものであるという宣言だ。
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昭和天皇の誕生日である4月29日を「みどりの日」から「昭和の日」に変えるという祝日法改定案が、4月1日、衆院内閣委員会で採決、可決される見通しであると伝えられています。2000年、2003年、2004年と、廃案および継続審議入りを繰り返した末の、4度目の審議入りです。
昭和天皇裕仁が、60年前に敗戦を迎えたあの侵略戦争とアジアへの植民地および占領支配の最高責任者であったことは、歴史の事実として世界中が認識しています。戦後は、その戦争責任をとらないまま、「象徴天皇」として延命し、朝鮮戦争やベトナム戦争に便乗して、多くの人々の死と生活破壊の上になされた「復興」の象徴となったことも周知のことです。
【声明】アキヒト・米長の「園遊会」発言を許すな!
10月28日に開かれた秋の「園遊会」において、天皇アキヒトと東京都教育委員・米長邦雄とのあいだで、「日の丸・君が代」をめぐって、次のようなやりとりがあった。
米長「日本中の学校で国旗を掲げ国歌を斉唱させるのが私の仕事であります。頑張っております」
アキヒト「あれですね、強制になるということでないことが望ましいと思います」
米長「もちろんそうです。すばらしいお言葉ありがとうございます」
このやりとりは、醜悪の極みというべきものである。
(「続き」につづく)
女性と天皇制研究会が以下のような「昭和の日」に反対する声明を発しました。
声明 女天研は「昭和の日」に反対する
昭和天皇の誕生日である4月29日を、現在の「みどりの日」から「昭和の日」に変えるための祝日法改「正」案が国会に上程されている。私たち女性と天皇制研究会は、天皇制が女性に強要してきた法制度を始めとする幾多の差別的制度と、その元凶である天皇制家父長制度に反対する立場から、この改「正」案に強く抗議し、廃案を要求する。
四月二十九日の「みどりの日」を「昭和の日」とする「祝日法改正案」が第百五十九国会に上程された。今回は2000年、2003年の上程と廃案に続く3 度目の法案提出になる。昨年は衆議院本会議で採決され、四年前には反対した民主党が賛成にまわったために反対したのは共産党と社民党のみであった。民主党からは一人が反対、二人が途中退席、五人が欠席・棄権したが、記者会見した菅代表は、「皇室を尊敬していくという我が党が党の基本的な姿勢と矛盾があるとみられないように、という政治的配慮からの判断」とあきれた説明をしている。
2月27日、警視庁公安第二課と立川署によって、立川自衛隊監視テント村のメンバー3人が逮捕され、6カ所が家宅捜査された。一ヶ月以上も前である1月17日の、自衛隊官舎への「自衛官とその家族にイラク派兵反対を呼びかける」というビラの配布がその理由であり、「住居侵入」罪の令状逮捕だという。
反戦・反派兵・平和を願うものがその思いを伝えるためにビラをまく。憲法でも保障され、人権として誰もが等しく持っているはずの思想・信条の自由、表現の自由の行使である、たったこれだけのささやかな行為が、「犯罪」として制裁を加えられているのである。日本社会はこんなにもひどい状況になっているのだ。私たちは激しい怒りを覚える。